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ボブスレーと事業仕分け [社会]

バンクーバー冬季五輪が閉幕しましたが、先日こんな新聞記事がありました。

 バンクーバー2010:ソリ競技、空回り 「名誉挽回」ならず
 ◇事業仕分けでマイナー名指し

 【バンクーバー小坂大、ウィスラー(カナダ)立松敏幸】バンクーバー冬季五輪も最終盤を迎えたが、政府の事業仕分けで「マイナー競技」と名指しされたリュージュ、スケルトン、ボブスレーの日本ソリ競技陣が苦闘中だ。ここまで入賞がなく、不注意で失格者も出た。26日(日本時間27日)に行われたボブスレー男子4人乗りでも日本チームは前半を終えて最下位。日本選手団は「ソリ競技をマイナーからメジャーに変える大会」(橋本聖子団長)と意気込んで今大会に臨んだが、空回りしている。

 ボブスレー男子4人乗りは2日間、計4回戦で行う。26日は1, 2回戦があり、1回戦19位の日本は2回戦終盤のコーナーで転倒。ソリが横転した状態でゴールしたものの完走した22チーム中最下位だった。操縦担当の鈴木寛選手(マネックス証券)は「不完全燃焼」と悔しがった。

 09年11月、行政刷新会議の「事業仕分け」でソリ競技は「普及していない競技に補助は必要か」と指摘された。今大会、ソリ3競技の最高成績はスケルトンの田山真輔選手(システックス)の19位。大半が完走するのが精いっぱいだ。さらにスケルトンとリュージュでは、女子選手が不注意による器材の不備で失格。「仕分け人」の指摘をはね返す活躍を期待していた橋本団長は「ショックだった」と明かす。

 世界のトップクラスは高い運搬費をかけソリを運び、海外を転戦する。これに対し、日本では日本オリンピック委員会(JOC)を通じた国の補助では十分ではなく、選手によっては年間数百万円の自己負担を強いられる。

 鈴木選手も資金が足りず、今大会のボブスレー2人乗りで使用したソリは、02年ソルトレークシティー五輪で使ったもの。

 外国製スーパーカーに中古車で挑むようなものだ。海外遠征も少なく、鈴木選手は「できることしかできない」とこぼす。

 民主党政権発足前、自民党内ではスポーツ庁(仮称)設立の検討が進んでいた。日本スポーツ界にすれば、国からの強化費増額に展望が開けていたが「政権交代で、すべてがパーになった」とJOC関係者。不況が追い打ちをかけ、名誉挽回(ばんかい)を期した五輪は成績不振。「マイナー競技」を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。

(毎日新聞 Feb.28)

民主党政権に変わったといっても、「大きな者、強い者が元気であれば良い」という信念を持っている人が少なくないように思えるので、「マイナーな部分こそ公的に支える必要がある」とは考えないのでしょうね。

ただ、競技者の側も少し発想を変えていくべきではないかと思うのです。
競技団体の会長やら名誉会長やらに自民党の有名政治家の名を並べて便宜を期待しているのでは、いかにも無策です。民主党の政治家に変えろと言っているのではありません。

前の記事にも書きましたが、ドイツのテレビ局ではボブスレーやリュージュの大会が毎週土日に実況中継されており、会場にも大勢の観客が集まっていて大衆の関心を引き寄せているようです。

今回の五輪のボブスレー競技をNHKが放送していたのを見ましたが、アナウンサーと解説者のおふたりが、コース中の重要ポイントやこれまでのW杯成績、各選手のプロフィールなどを詳細に交えながらとても楽しめる実況中継をしてくれていたように思います。

マスメディアでは4年に1度しか取り上げてくれないでしょうが、自ら情報を発信する手段はいくらでもあります。
競技者(競技団体)の側が取り組みを工夫して関心を持って見てくれる人のすそ野を広げていけば、支えてくれるスポンサーも見つかりやすくなるのではないでしょうか。


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umayado

そり競技はテレビ観ていて面白いですね。画面のカット割りがいい。でもいかんせん競技人口が少ない。「疾(如)風」と書かれた4人乗りボブスレーもリトアニアから提供されたものだと聞きました。
by umayado (2010-03-07 19:26) 

angus

クマさん、umayadoさんnice!ありがとうございます。

日本のテレビでは、4年待たなければ再び見ることができないかもしれませんが、インターネットなら映像を見つけることができます。例えば、FIBT(Federation Internationale de Bobsleigh et de Togogganing)のサイト( http://www.fibt.com/ )にはW杯のダイジェストがアップされています。
こんな手法も含めて、競技の普及を目指す取り組みができるのではないかと思います。
by angus (2010-03-07 23:01) 

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