女子サッカー、仙台ダービー [社会]
ベガルタ仙台レディース vs 常盤木学園高校 のゲームをスタジアムで観戦してきた。
ベガルタレディースの選手の大半は、東京電力のチームが休部してしまった後、それぞれに活動場所を探して1年間を散り散りになって過ごし、今年から再び結集した人たちだ。
試合は両チームの背番号10、常盤木;道上(この高校生はすごい。ロンドンには間に合わないんだろうが、この夏日本で開催されるU-20ワールドカップで輝くだろう。)とベガルタ;伊藤両選手のゴールで1-1の引き分けであった。
ベガルタは個々人の技術は秀でているが、チームとしての連動にまだ伸びしろがあるように見えた。
始動してまだ数ヶ月、全員昼間は仕事を持ちながらの練習なので、これから上向いていくことだろう。
簡単なことでないのはわかっているが、1年で上部のなでしこリーグ昇格という目標が達成されるよう期待したい。
今日集まった観客は6,532人。
なでしこリーグINAC神戸の主催ゲームにも迫る観客数だ(入場無料で、クラブ最初のホームゲームというご祝儀的な面はあるけれども…)。
地元テレビ局ではこの試合が生中継で放送された。
多くの人が応援しているよ!!!
映画『ヘルプ』-偏見と差別 [映画]
『ヘルプ』という映画を観た。
人種差別が当たり前だった時代のアメリカ南部を舞台にした映画だ。
実話を元にしているらしいが、DREAMWORKS の映画らしくあまり深刻にならずに描かれている。
でも実際には、差別がまっとうなことだと信じて疑わない人が多い中で変化をもたらすような活動には、激しい批判や妨害が浴びせかけられたのだろうと思う。
この映画に、「あいつら(有色人種)にわれわれ(白人)と同じトイレを使うことを許してしまうと、病気が蔓延する。われわれの子どもの命を守るため、トイレは別々に設えなければならない。」という場面がある。
トイレを廃棄物焼却炉に置き換えれば、現在の日本にも同種の人たちが少なからず存在しているなと思ってしまった。
先月一連の記事を書いた手前、『がれき受け入れ』などをキーワードにしていろいろなwebページを読んでみた。
最初は放射性物質が問題だと言っていたはずなのに、いろいろな理由が付け加えられているようだ。
後付けでいい加減な屁理屈をぶら下げると、焦点がぼけて主張がどんどん色あせてくるよ。
いくつかみてみよう。
<岩手・宮城には土地がいくらでもあるから10年でも20年でもそのままにしておけばいい>
机上で「岩手の面積は…、宮城の人口は…」などと数字をもてあそんでいるとそんなことを思いつくのかもしれない。
あらかじめ山林を切り開き、尾根を削って谷を埋め、ダンプカーや重機が往来しても大丈夫なように広くて頑丈な道路を取り付け、自然発火にも対応できるように太い水道管を引くなどして場所を確保してから後片付けを始めれば良かったのだろうか。
折り重なった建物や倒木、車両、船などを取り除けながら人の体を探したんだ。急いで片付けなければ海岸部にアクセスするのも難しかった。人が利用していた土地を借りて集積することになったのは当然の流れだろう。
いつまでもそのままにしておいていいなんて言う人には、先日のように固定された建物さえ飛ばされるような風が吹いたら、がれき置き場で何が起きるかなんて想像する力もないのだろう。
<仙台市は外に運び出さずに自前で処理するのだからそれを見習え>
仙台は人口100万を超える都市だ。元々容量の大きな清掃工場が複数あったから、その稼働を高めることでかなりの量を飲み込むことができる。加えて海岸から広がる平野部の深くまで波が到達してしまい、広い土地に影響が及んだ。結果的に比較的早く集積所や分別施設、仮設焼却炉を設置する場所を確保でき、すでに3カ所の仮設焼却炉が稼働している。作業の進捗状況を考慮しながら、県内他市町の分を処理できるよう相談が続けられている。
それぞれの自治体にそれぞれの状況があることを考えずに物を言っても意味がない。
<横浜の山下公園のようにがれきを利用すればいい>
当たり前だ。
仙台市では昨年のかなり早い時期に示された復興計画の素案の段階から、海岸線に沿って岡を造成するためにがれきを利用するアイディアが盛り込まれているし、地盤が沈んだ漁港などのかさ上げにがれきを使おうとしている自治体もある。
ただし、そこに使うのはコンクリート片や土砂だ。小さく折れたり割れたりしたうえに水に浸かってしまって防腐処理ができない材木を多量に埋めてしまうと、やがて腐食して土中に空隙が生じたり地表が陥没したりしてしまうことが目に見えているじゃないか。
<陸前高田市長が広域処理などけしからんと言っている>
本当か。
かなり以前に書かれた文章の言葉尻をとらえているだけではないのか。
ご本人がどのように言っているかは少し調べればわかるはずだ。
<現地の雇用を奪う結果となる>
人手をかけて集積や分別、破砕作業を行い焼却炉に投入する状態になった物が処理しきれないからそこを分担できないかという話になっているのだ。域外に運ぶのを止めたとしても新たな仕事が増えるわけではない。可燃物の山が積み重なって対処に窮するようなことになれば、その前段の仕事をしばらく休むことになるかもしれない。
とにもかくにも、方々に一字一句違わない文章がアップされていてうんざりする。
無責任で底の浅い週刊誌の記事や幼稚なアジテータの話を丸飲みしてそれが全部だと信じ込むから同じ文章を書く、というようりもコピーすることになるんだ。
接した情報を自分なりに消化して、一次情報や異なる見解を参照するなどすれば上に書いたような屁理屈を広める人間にならずに済むはずだ。
そして『広域処理反対』を主張するページはたくさんあるのだけど、「われわれの近くで燃やすと危険だから現地で燃やせ」と言っている理由、つまり岩手と宮城で焼却すれば安全だという論理の説明を見つけることは出来なかった。
一粒たりとも放射性物質を持ち込むなと言いながらセシウムの量は大して変わらないゴミを投入した焼却炉からの煙を浴び、その焼却灰が山形や奈良に搬出されることには目をつぶる人たちに『守られながら』子どもが育っている。
だからこうなる [社会]
前の記事で書いたとおりだ。
神奈川県内の家庭ごみ焼却施設から出た焼却灰を奈良県御所(ごせ)市で埋め立て処分していた同市の産業廃棄物処理業者が、「放射能が不安」という住民の批判で今月上旬から受け入れを中止していたことが分かった。灰の放射性物質は国基準の数十分の1で、焼却灰を搬出した神奈川県の自治体は「拒まれた理由がよく分からない」と困惑している。全国各地で東日本大震災関連のがれきや焼却灰の受け入れが検討されているが、家庭ごみを巡って受け入れ中止になったのは異例。
搬出が中止されたのは、神奈川県湯河原、真鶴両町が燃やした焼却灰。2月の測定で、1キロ当たり144~490ベクレルの放射性セシウムが検出され、東京電力福島第1原発事故の影響があるとみられている。しかし、国が示している埋め立て可能な基準値(8000ベクレル)や、関西広域連合が設定予定の受け入れ基準値(2000ベクレル)を大きく下回っていた。
両町によると、焼却灰は湯河原町の最終処分場に埋め立てていたが、処分場から有害物質のカドミウムが漏出している可能性が指摘され、昨年12月に埋め立てを中止。灰からは問題になるほどのカドミウムが検出されておらず、代替処分先を探して御所市内の産廃処理業者に受け入れてもらった。今年1月27日から3月上旬までに約300トンを搬入した。
しかし、今月になって搬入を知った奈良県内の反対派住民らは、搬出元の両町に抗議や問い合わせをし、インターネットでの呼び掛けもあって電話は十数件になった。奈良県や御所市などにも電話が相次ぎ、産廃業者は「地元に迷惑を掛けられない」と7日に搬入中止を決めた。新たな受け入れ先は見つかっていない。インターネットでの呼び掛けに応じた奈良市の女性(39)は、「国の基準値は高すぎて問題外。がれきも灰も運び込まないでほしい」と話している。
環境省によると、家庭ごみの灰を巡って、放射性物質が基準値を下回るのに受け入れを拒否されるケースはあるが、搬入開始後に中止に追い込まれるのは異例。同省は「基準値はかなり厳しく設定している。理解を得られるよう努力したい」としている。
毎日新聞(3/22)
放射性物質は動かすべきでないと言っている人たちの説に沿うのであれば、地元自治体内で処分するしかないのだけど埋め立てる場所がないから奈良にまで運んでいたんだよ。
いやそもそもは焼却が危険だと言っていたのだから、家庭ゴミを収集して処理するのがけしからんということになる。
これでは市民生活が成り立たない。どうすればいいのだろう。困ったことになってしまった。
よくわからないのは、この記事には奈良県民の抗議によって運搬が中止されたと書かれていることだ。
あれほどの勢いで黒岩知事を吊し上げていた神奈川県民の一部の人たちは何をしていたのだろう?
『脱原発運動』らしきものには抵抗する [社会]
あー、腹が立つ。
前ふたつのエントリーに対して、"脱原発"だと称する者からの反応がいくつも届く。
あの記事のどこが「原発推進のたわごと」なのか?
彼らの『看板俳優』である山本太郎の名を挙げて、「幼稚なニセ者」だとばらしてしまったので慌てているのだろう。
(自分勝手に)ハザードがあると規定したならば、その近くの人の事を思いやるのが当たり前に成熟した人間のはずなのに、「オレたちはヤツらのけがれから無縁でいようね」と一部を安易に切り捨てて日本を分断する主張をしながら各地を行脚しているから「幼稚だ」と言っているのです。
そんな行為が『脱原発運動』であるならば、ぼくはその対極に身を置くことにする。
次元の低い主張だけど(聞く方がきちんと判断すればいいのだから)放っておいてやれよ、と書いたことは取り消して、今後おかしいことはおかしいと指摘する。
> がれきと一緒に出て行け!
個人的な身の振り方まで気にかけてくれてありがとう。
ふたつ前の記事中にそんな記述があるから反応したのだろう(結構ちゃんと読んでるじゃないか)。
この社会のありようにあきらめが募っているので、言われなくても具体化しようと検討し続けている。
ただ、ぼくはスーパーマンなどではないので「今すぐがれきを全部持って」というのは現実的でないとわかってもらえると思う。
ちなみに木質がれきの処理については状況が変わりつつあるが、ぼくはあまりよい展開ではないと思っている。
地域同士のつながりでは落とし所を見いだせず、中央政府の強い関与である意味強引に進めることになってしまった(だからもう止めようと言ったんだ)。
各地で焼却が始まったら、数値変動の意味を吟味することなく「線量の上昇を観測したぞ。やっぱり東北は危険だ。エンガチョ。」と騒動が繰り広げられるのだろう。
今年の暮れ頃には『週刊文春』か『週刊金曜日』で(このふたつの名が並ぶのは興味深い)、焼却処理が原因で病気になった人の記事が掲載されるんだろう。
手始めに、「放射性物質を一切移動させてはならない」という主張について考えてみよう。
この言葉は放射性物質を域内に一切持ち込まない事と同時に、域外へ一切持ち出さない事も意味していると考えるのが当然だとぼくは思うのだがどうなのだろう?
ぼくは次のようなレンジの数値を並べることに大して意味があるとは考えていないが、関心のある人が多いようだから指摘しておく。
神奈川県横須賀市における下水道汚泥の焼却灰中のCs濃度は今年になってから801~3090 Bq/kgの範囲で推移している。黒岩知事が吊し上げられている光景が印象に残っているので横須賀市を一例に見たのだが、下水道の構造や雨水が混入する程度で数値にばらつきがあると考えられるものの横須賀市だけが特殊な環境なのではない。
一方、試験的に岩手県山田町の木くずを一般ゴミに混ぜて焼却した静岡県島田市の焼却灰中のCs濃度は64 Bq/kgと発表されている。焼却炉の構造がわからないが、飛び散る固形物を回収した物-集じん灰-だけを集めて測定すればこの数値は5倍程度に高まると思う。
宮城県気仙沼市の木くずを燃やして発電している山形県の施設の『燃え殻』中のCs濃度は1月13日の測定で1170 Bq/kg。山形県米沢市の処分場に埋め立てのため持ち込まれた他県の焼却灰中のCs濃度最大値を持ち込み量の多い県についてみると、茨城県からの1410 Bq/kg、埼玉県からの1300 Bq/kg、千葉県からの2400 Bq/kgとなっている。
「放射性物質を一粒たりとも持ち込むな」と叫んでいる人たちは、自分たちの足下から下水道汚泥や一般ゴミ焼却灰が域外に持ち出されることを阻止しようと努力しているのだろうか?
エンガチョおっさんなど放っておけばいい [社会]
昨日書いたことについてある人から、「山本太郎を擁護するのか!」と怒られちゃいました。
そんなつもりは一切無いんですけれどね。
いい年して「エンガチョ」と言っている人間を気にかけているヒマはない、関心がないのです。
そんな人でも考えがあればそれを表現するのを妨げてはいけない。
そんな幼稚なニセ者の活動の効果がどの程度あるのかわからないけれども、9割がNOと言っているのならそれが今の日本なのだと率直に受け止めて、自分らで出来ることに集中しましょうという考えです。
と終わってしまうと文が5つしかないので、少しだけエンガチョおっさんたちに目を向けてみましょうか。
環境問題に造詣が深いと自称するジャーナリスト、学者、俳優に聞いてみたい。
今日この瞬間にも、福島の地で東京電力が石炭や石油を焚き排気で福島の空を汚しながら首都圏へ電気を送り続けていること。この夏までにはさらに出力を上げられるよう発電所の補修を進めると表明していることをどう考えればいいのだろう?
上の質問をした意味がわかるのならば、あんな言動にはつながらないでしょうから無駄ですね。
では、ひとつ助言させてもらいましょう。
日本のあちこちに出かけていって気勢を上げるのは、楽しいかもしれませんが移動だけでも大変でしょう。
宮城や岩手に来て、「がれきをよそに押しつけるな!」と訴え続けてはいかがですか。その方がみなさんの希望を叶えるために有効だと思いますよ。
昔のテレビCMでも言っていました-「臭いにおいは元から断たなきゃダメ」-ってね。






